朝ドラで感動してしまう。

朝ドラ『ちむどんどん』で兄・賢秀の仕送りには驚きましたが、ドラマ後半に音楽教師・下地響子が妹・歌子に送った言葉が良かったです。

 

昔からよく熱出すんですって?運動も苦手、勉強もそこそこ、おまけに恥ずかしがり屋で人前でおどおどしてばかり。これからいろんな人がいろんなことをあなたに言う。がんばれとか、気合が足りないとか、かわいそうとか。これまでもこれからも。いっさい気にせず感じるままに生きなさい。みんな好き勝手なこと言います。でもあなたの人生はあなたのもの。あなたはあの日、家族のために恥ずかしくても一生懸命に歌いました。あなたはもうじゅうぶん誰にも負けないぐらい素晴らしい人間です。ひとつだけ、私も勝手なこと言います。あなたはいつでもどこでもどうなっても、歌うことをやめてはいけません。どんな歌でもいい、あなたがその時に歌いたい歌でいい、あなたは歌い続ける。聞く人がたったひとりでも。聞いているのが森と虫たちだけだったとしても。それがあなたの人生。分かった?

 

文字に起こしてみるとこんなに長いセリフなんだ。シンプルだ。そのとおりだと思う。セリフの内容はさることながら、音楽のようなリズムのある言葉。片桐はいりさん演じる下地響子。映像、音楽。すべてがそろって混ざって心に響くのだろうな。